こんにちは!
日の出ファウンデーションです。
2月にもなり、だんだんと寒いインドから暖かいインドへと変化しつつあります。
日中は暑くも感じるようになり、インドの夏が始まりそうです……
そんなインドから、技能実習制度(介護職種)技能実習生を受け入れる際に必要となる日本語レベルを詳しく解説していきたいと思います。
目次
1.実際に必要な日本語レベル
まず答えから申しますと「日本で何年間実習をするかで変わる」です。
といいますのも、技能実習制度では技能の習熟度・日本語レベルを図るために、滞在期間のうち(1年・2年・2年)とその都度試験があります。
試験の際に、受けるかどうかは本人次第。
合格すれば滞在期間が延び、不合格であれば母国に帰る必要があります。
技能実習制度の流れはこちらに詳しく書いてありますので、ご確認ください!!
日本で培われた技能、技術又は知識(以下「技能等」という。)を開発途上地域等への移転を図り、当該開発途上地域等の経済発展を担う「人づくり」に寄与するという、国際協力の推進です。
たた、公式な厚生労働省が発表している資料『技能実習「介護」における固有要件について』では、日本語レベルが最低でも
入国時に日本語能力試験「N4」レベル
2年目以降は日本語能力試験「N3」レベル
まずはこの日本語レベルは各時点でしっかりおさえましょう。
日本語能力を計る指標となるものに「日本語能力検定試験」というものがあります。
一般的には「JLPT」と呼ばれ、各級をN1~N5とされています。
※各レベルの目安について
N1
幅広い場面で使われる日本語を理解することができる。新聞社説や評論をほぼ理解。逆に講義などもできるレベル(3,000-4,800 時間)
N2
日常的場面で使われる日本語の理解に加え、より幅広い場面で使われる日本語をある程度理解することができる。簡単な新聞記事、評論を読める。ニュースを理解できる。( 1,600-2,800 時間)
N3
日常的な場面で使われる日本語をある程度理解することができる。新聞の見出しなど内容の大筋理解できる。自然なスピードに近い速さで話しても理解してもらえる。 (950-1,700 時間)
N4
基本的な日本語を理解することができる。ゆっくりと話せば理解してもらえる。 (575-1,000時間)
N5
基本的な日本語をある程度理解することができる。ひらがな・カタカナ・基本的な漢字で書かれた定型文や表現を理解できる。(325-600 時間)
つまりN4あれば日常生活には困らないのに関わらず、非常に高いレベルのN3を政府は要求しています。
この難しい試験に合格して来る技能実習生は非常に優秀な日本語能力を持っていると容易に想像できますね。
2.(補足)入国時の日本語レベル
先ほど説明したように入国時の日本語レベルに関しては、日本語能力試験「N4」があれば実習できます。
しかし、厚生労働省の資料では入国時に「N3」があれば望ましいといっており、やはり介護という特にコミュニケーションをとる必要がある職種は会話力をある程度必要としてしまいます。
また入国前までに「N3」を持っていると、入国後講習の授業数が少なくなります。
技能実習生は入国後数週間にわたり、技能実習制度や日本での生活方法など様々なことに関して再度研修を受ける必要があります。
その際に受ける必要がある日本語研修も、入国時の語学レベルによっては期間の省略が可能となっています。
以下の表をご覧ください。
3.2年目からに関する補足
入国時に「N4」レベルが必須とさきほどお伝えさせていただきましたが、
2年目からは
「N3」レベルが必須条件になります。
そのため入国時「N4」レベルの技能実習生は実習を開始してから一年が経つ前あたりに、日本語能力試験を受けることになります。
この試験で「N3」レベルに合格すれば2年目から実習を行うことができ、それ以降何か日本語の試験を受ける必要はありません
2019年9月現在介護職種では日本語レベルに関して言うと最低でも「N3」レベルを持っていれば心配はないです。
つまり、技能実習制度において「N3」に合格していれば、日本滞在最大年数の5年間、日本で介護職に従事できるということになります。
4. 実習生の日本語学習
当然、技能実習生は日本滞在中も日本語を勉強し続けないといけないのですが、どのように勉強するのでしょうか。
私たちは日本人ですから、外国人がどのように日本語を勉強するか興味ありますよね。
日本語教育を専門で学んだ方以外、日本語の文法・語彙を説明できる方は少ないのではないでしょうか?
そこで実習生が使うであろう日本語学習教材を見つけましたので、そこから少々紹介したいと思います。
日本介護福祉士が出している日本語をまなぼうというサイトがあります。
http://bfr.kaigo-nihongo.jp/
どちらも外国人介護士を支援するために出されているものでして、これからもわかるように外国人にとっても日本には日本語を勉強できる環境があります!
技能実習生も実際の業務だけでなく、こういった教材から安心して日本語を学習することができます。
5.試験は日本語能力試験(JLPT)だけ?
これに関しては日本語能力試験以外の「J.TEST実用日本語検定」「日本語NATTEST」などの他の資格で日本語能力検定(JLPT)の「N3」「N4」レベルに対応するレベルを取得していれば大丈夫です。
もし「N3」「N4」レベルに対応しているか不安な場合は各試験のホームページや厚生労働省に聞いてみるのが確実です。
ただ、特別にやむをえない理由がない場合は日本語能力試験(JLPT)をおすすめします。
6.最後に
今回は介護職種のみまとめてみましたが、機械メンテナンス職種なら「N5」だけで十分等職種によっては様々な条件が設けられてます
それぞれの条件は受け入れたい職種によって細かく調べる必要がございます。
弊社で取り扱う介護職種のその他条件は以下記事にまとめてありますので、ご確認ください。
近年注目が多くなってきている外国人介護職員。外国人が日本で介護職に就くためには様々な方法があります。近年注目が多くなってきている外国人介護職員。外国人が日本で介護職に就くためには様々な方法があります。
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